就職関連

生物統計家の就職先はどこになる?

生物統計家として働いていく際にどのような就職先、業務内容があるのか気になったことがありますでしょうか?自分も大学で統計学を学びそれを活かせるような就職先として調べた経験があります。そこで、今回は生物統計家としての就職先を紹介していこうと思います。現在大学生の方や転職、生物統計家を目指す方たちの参考となれば幸いです。

生物統計家とは?

そもそも生物統計家とはどのような人たちを指すのか説明していこうと思います。

生物統計家とは

医療分野における統計学の専門家であり、臨床研究や疫学研究などのデータ解析を通じて、病気の原因解明や新しい治療法の確立に貢献する役割を担う。

そのため、製薬、医療に関わっていくことが主な就職先になるかと思います。

主な就職先

医療機関(大学病院・民間病院等)

  • 仕事内容:医師主導の研究や治験の統計解析を担当。試験デザインの立案や解析業務を行う
  • 特徴:研究者との密な連携が求められ、統計解析だけでなく研究計画の立案にも関与できる
  • 具体例:〇〇大学附属病院、〇〇病院等

製薬企業

  • 仕事内容:新薬開発のため臨床試験の統計解析を担当。試験デザインの立案や統計解析計画書の作成、得られたデータの統計解析、当局への申請資料の統計的根拠の作成等を行う
  • 特徴:ICHなどの国際的な規制に準拠した業務が中心となる。
  • 具体例:武田薬品工業株式会社、ファイザー株式会社等

CRO (Contact Research Organization)

  • 仕事内容:製薬企業などから委託を受け、臨床試験の統計関連業務を専門的に支援する。主に試験デザインの立案や統計解析計画書の作成、得られたデータの統計解析業務を中心に行う
  • 特徴:様々な製薬企業から受託できるため、多くの臨床試験、疾患に携さわることができる
  • 具体例:IQVIAサービシーズジャパン合同会社、イーピーエス株式会社等

官公庁・規制当局

  • 仕事内容:製薬企業が申請していきた申請資料について治験審査、統計的妥当性の評価、承認審査支援を対応する
  • 特徴:公務員としての安定性があり、社会的責任も大き
  • 具体例:PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)

まとめ

今回は生物統計家として働いていく際にどのような就職先があるかを中心に紹介していきました。この中で気になる就職先等ありましたら、ホームページなどでどのような業務を行っているのか調べてみるのもよいかと思います。企業や学術機関によっても行う業務や扱う疾患が異なっているため、就職先を選ぶ際には十分な検討が必要となります。
自分がCRO、製薬企業で働いていた/働いているため、詳細業務については別の記事などで紹介できればと思います。

ABOUT ME
tomokichi
外資系製薬会社で生物統計家として働ている1児のパパ。生物統計家とは何か、どのようなスキルが必要か、何を行っているのかを共有していきたいと思っております!生物統計に関する最新情報を皆様にお届けすべく、日々奮闘中です。趣味は筋トレ、温泉巡り、家族と散歩。