自分が統計検定を知ったときに、まずは統計検定2級を受験してみようと思いました。そこで今回は、統計検定2級の内容、勉強で使っていた書籍や勉強法を紹介していこうと思います。
統計検定2級の試験内容
統計検定2級の勉強を始める前に、どのような内容が出るのか把握することは大事です。
内容としては大学基礎課程(1・2年次学部共通)で習得される内容が出てきます。
統計検定2級合格に必要な能力
- 現状についての問題の発見、その解決のためのデータの収集
- 仮説の構築と検証を行える統計力
- 新知見獲得の契機を見出すという統計的問題解決力
具体的な内容と試験方式は以下となります。
- 1変数データ(中心傾向の指標、散らばりの指標、中心と散らばりの活用、
時系列データの処理) - 2変数以上のデータ(散布図と相関、カテゴリカルデータの解析、
単回帰と予測) - 推測のためのデータ収集法(観察研究と実験研究、各種の標本調査法、
フィッシャーの3原則) - 確率(統計的推測の基礎となる確率、ベイズの定理)
- 確率分布(各種の確率分布とその平均・分散)
- 標本分布(標本平均・標本比率の分布、二項分布の正規近似、
t分布・カイ二乗分布、F分布) - 推定(推定量の一致性・不偏性、区間推定、
母平均・母比率・母分散の区間推定) - 仮説検定(p値、2種類の過誤、
母平均・母比率・母分散の検定[1標本、2標本]) - カイ二乗検定(適合度検定、独立性の検定)
- 線形モデル(回帰分析、実験計画)
受験方法 | CBT方式試験1 |
出題形式 | 4~5肢選択問題 |
問題数 | 35問程度 |
試験時間 | 90分 |
合格水準 | 100点満点で、60点以上 |
- コンピュータを使って実施する試験方式 ↩︎
統計検定2級の勉強法
まずは過去問を解いてみて、問題文が理解できるもの・できないものを判別することから始めていきました。問題を見ると「何を聞かれているのかワカラナイヨ」や「このような計算していけば解けるな」等感じるかと思います。問題の意味が分からないなら、使われている単語を検索したり、書籍で調べて何が聞かれているのかどのように解いていけばよいのか理解していきます。それを続けていけば自ずと問題が解けるようになっていくかと思います。
そして、実際に手を動かして問題を解いていくことが大事かと思います。選択式とはいえ計算が必要となる問題が多く出てきて、試験時間も足りなくなる可能性があるため、問題の理解、計算のスピードを上げるためにも手を動かすことが重要かと思います。
統計検定2級の個人的おすすめ書籍
ここからはおすすめ書籍を3つ紹介したいと思います。

統計検定2級公式問題集 日本統計学公式認定
日本統計学会公式の過去問が収録されている問題集。おおよそ五年分の過去問が入っているので、何度も解き、復習することで問題への理解、解き方を学ぶことができるかと思います。
解答も丁寧に記載されているので、分からない問題が出てきても、理解することができるかと思います。
解答も丁寧に記載されているので、分からない問題が出てきても、理解することができるかと思います。

統計学入門
統計学の教科書としておすすめできる書籍です。大学基礎課程の内容が入っており、統計検定2級の内容が網羅されているかと思います。
内容も分かりやすく、個人的に統計学を勉強し始めるならこの一冊がよいかと思います。問題はいくつかありますが、解説はそこまで丁寧ではないので、過去問を解いている中で分からない分野があれば調べるための書籍として利用してもらえればと思います。
内容も分かりやすく、個人的に統計学を勉強し始めるならこの一冊がよいかと思います。問題はいくつかありますが、解説はそこまで丁寧ではないので、過去問を解いている中で分からない分野があれば調べるための書籍として利用してもらえればと思います。

日本統計学会公式認定統計検定2級対応
日本統計学会公式が出している統計検定2級の内容が網羅されている教科書。公式本ではあるが、少し難しいため、補助として利用してもらうのが個人的には良いかと思います。
もしこの本が理解できれば、統計検定2級は合格できるかと思います。
もしこの本が理解できれば、統計検定2級は合格できるかと思います。
まとめ
今回は統計検定2級の内容、その勉強の中で使っていた書籍や勉強法を紹介していきました。実際に過去問を解きながら、分からないことは教科書で調べていき、理解を深めていく勉強法が一番良いかと思います。皆様にとって少しでも参考になれば幸いです。